「教えて!コンピューター」 コンピューターでテレビ電話編
2005年10月31日 斎藤 浩 (Hiroshi Saito)

コンピューターを使って日本にいる家族や友人とテレビ電話のようなことができると聞きました。初心者なので、どうしたら良いのかよくわかりません。教えてください。
コンピューターを持っている人の大半が、インターネットや電子メール(e-mail)をその主な使用目的としていることと思います。なかには、日本の家族や親戚、あるいは友人と電子メールをしたいのでコンピューターを購入したという人もいるのではないでしょうか。
また、最近では、電子メールだけではなく、メッセンジャー(インスタント・メッセンジャー)を使ってリアルタイムで文字、音声そして映像で会話を楽しんでいる方も多いことと思います。
例えば、ここから日本に電話をした場合、当然のことながら国際電話料金がかかります。現在では、国際電話料金も昔と比べれば、確かに安くなりました。とはいえ、やはり有料です。
ところが、ADSLやCableなどの高速インターネット回線でインターネットに接続している場合、メッセンジャーサービスを利用すると、通話時間に関係なく、無料で日本の家族や友人などと会話ができるのです。つまり、月額のインターネット接続料金以外の費用は掛からないということです。しかも、テレビ電話をするように相手の顔を見ながらお話し…ということも可能なのです。
「えっ、そんなことできるの?」と思っている方のために、今回は、そのテレビ電話のような機能・・・ビデオチャットについて説明しましょう。
ところで、ビデオチャットをするには、まず、メッセンジャーと呼ばれるサービスが必要となりますので、このメッセンジャーから簡単に説明しておきましょう。
■ そもそも、メッセンジャーとは?
メッセンジャーとは、インターネットに接続しているユーザー同士が、文字や音声、そして映像を介してリアルタイムで会話などのやり取りができる機能のことです。
メッセンジャーを利用するには、コンピューターにメッセンジャー専用のソフトウェアをインストールし、家族や友人など会話をしたい人をそこに登録すれば、それで準備完了です。メッセンジャーソフトには、いろいろな種類のものがありますが、嬉しいことに、なかには無料で提供されているものもあります。
無料で提供されている代表的なメッセンジャーのサービスには、マイクロソフト社のMSN Messenger、ヤフー社のYahoo! Messenger、そしてアメリカ・オンライン社のAOL Instant Messengerなどがあります。
今回は、比較的に使い勝手が良く、利用者も多いマイクロソフト社のMSNが提供するMSN Messengerを例にとって、説明したいと思います。
余談になりますが、Windows XPには、MessengerとNet Meetingの機能が統合された、ある種、企業向け版MessengerのようなWindows Messengerと呼ばれるものが既に含まれています。ただ、一般のユーザーには、ここで紹介するMSN Messengerが持っている機能のほうが、よりエンターテイメント性に富んでいるようなので楽しいのではないかと思います。
■ MSNメッセンジャーの主な機能
現在、無料で提供されているMSNメッセンジャーの最新バージョンは、Windows XP用で『MSN Messenger 7.5』、それ以前のOS (Operating System)用、つまりWindows 2000やWindows 98などでは『MSN Messenger 7.0』です。では、このメッセンジャーを使ってどんなことができるのか、主な機能を紹介しましょう。
1. コミュニケーション・・・文字や音声、または映像を使ってリアルタイムで会話(チャット)ができます。また、グループによる会話(カンファレンス)も可能で、最大20人までが一つの会話に参加できます。
2. 写真やファイルの共有・・・会話をしている相手と写真やファイルを共有することができます。特に、Windows XP版では、アプリケーションを共有して、離れた場所にいても共同作業が可能な機能も含まれています。
3. メンバーの状態確認・・・登録したメンバーの現在の状態が分かります。例えば、どのメンバーがオンラインなのかなどの状態が一目で分かるので、もし、そのメンバーと会話をしたければすぐにメッセージのやり取りをスタートできます。
この他にも、メッセンジャーをカスタマイズしたり、セキュリティーやプライバシーを保護したり、キッズセーフティーと呼ばれる子供の使用条件に制限をかけられる機能など、便利な機能がたくさんあります。
今回は、テレビ電話を・・・ということですので、これらの機能のなかで、コミュニケーション(チャット)機能のみの説明とします。
■ MSNメッセンジャーでチャットを始める前に
MSNメッセンジャーを利用するには、まず、Microsoft Passport(.NET Passport)を取得する必要があります。この.NET Passportの取得に関しては、マイクロソフト社が提供している無料の電子メールサービスであるHotmailのアカウントを作成することによって取得することができます。従って、既にHotmailのアカウントを持っている方は、この.NET Passportも取得しているということになり、作成したHotmailのメールアドレスが、そのままMSNメッセンジャーのアカウントとして利用できるということです。
では、MSNメッセンジャーを利用するためのステップを紹介しておきましょう。
1. Hotmailアカウントを作成して、Passportを取得します。
2. MSNメッセンジャーをダウンロードして、インストールします。
3. MSNメッセンジャーにサインインします。
4. 家族や友人をメンバーに登録します。
ここでは、Hotmailのアカウントの作成の方法、MSN Messengerのダウンロードとインストールの方法などに関しては説明しませんので、これらのステップの詳細については、必ず以下のMSNのホームページにある説明を参照し、順を追って作業を進めて行ってください。なお、これらの作業は、すべて自己責任でおこなってください。
* MSN Messenger(MSNメッセンジャーをはじめよう)
http://messenger.msn.co.jp/Download/GetStarted.aspx
* MSN Messengerのダウンロード
# 日本語版・・・ http://messenger.msn.co.jp/Download/
# 英語版・・・ http://messenger.msn.com/Download/
注:OS(オペレーティングシステム)のLocale(ロケール)設定によって表示される言語が変わることがあります。
また、詳しいメッセンジャーの使用方法について知りたい方は、Googleなどで使い方を検索して調べるとか、既にメッセンジャーを使っている人に聞くなどしてください。
更に、もう一つ重要な事柄です。ルーターなどを使用してLAN(Local Area Network)環境でインターネットに接続している場合は、メッセンジャーがつながらないことがあります。メッセンジャーを開始する前に使用しているネットワーク機器がそれに対応しているのか、また対応している場合は、設定を変更する必要があるのかなどを確認してください。また、ファイヤーウォールが原因で同じような現象が起こることもありますので、こちらも設定などを再確認することが必要になる場合もあります。これらの作業に関しては、商品の取り扱い説明書を見たり、メーカーに問い合わせをしたりして確認をするか、専門のテクニシャンに相談をするなどしてください。
では、いよいよ本題であるテレビ電話の説明をしましょう。
■ ビデオチャット(テレビ電話)をするには
ビデオチャットをするには、コンピューターにメッセンジャーサービスのソフトウェアをインストールしなくてはならないということは、既に説明しました。
また、インターネットの接続も高速インターネット(ブロードバンド)回線が必要です。もちろん、ブロードバンドで接続の場合、料金は月額なので通話時間に関係なく、ビデオチャット代は無料ということになります。更に、高速回線なので音声や映像も非常にスムーズに送受信されます。
ダイアルアップで接続の場合は、接続スピードが遅いため、音声や映像が途中で切れてしまうこともありますし、なんと言ってもインターネットを使用している間、電話が”話し中”の状態になってしまいます。更に、超過通話料金を請求される場合も多々ありますので、チャットは、お薦めではありません。この接続の場合は、かえって国際電話をしたほうが安いのかも知れません。
さて、もう一つビデオチャットをする上で絶対に欠かせないものが、ウェブカム(Web Camera)です。ビデオチャットで使用するのに、デジタルカメラのような高性能、高画質のカメラは必要ありません。手軽に使えるUSB接続タイプのものが便利で、お値段も$30~$100位のもので十分だと思います。
また、スピーカーまたはヘッドホン、そしてマイクも必要になりますが、これは、マイクとヘッドホンが一体になったヘッドセットタイプのものが便利だと思います。
ここまで準備ができたら、あとはメッセンジャーに、実際に会話をしたい家族や親戚、友達などをメンバーとして登録すれば準備完了です。ビデオチャットをしたい場合は、メンバーの登録は双方でしたほうが良いでしょう。つまり、貴方がメッセージのやり取りをしたい人を登録したら、相手も貴方をメンバーとして登録するということです。
メンバーの登録を行うには、登録したい相手の.NET Passportに登録された電子メールアドレスが必要となりますので、あらかじめ相手のメールアドレスを確認しておいてください。あとは、MSN Messengerの画面内にある「メンバーの追加」をクリックして、表示されたメンバーの追加ウィザードの指示に従って作業を完了してください。
また、逆に誰かが貴方をメンバーに登録した際は、「(相手の表示名・メールアドレス)~のメンバーに追加されました」というメッセージが表示されますので、もし、登録を許可するのであれば、「オンライン状態を公開し、連絡を許可する」を選択し、更に、このユーザーを自分のメンバーリストに追加したければ、「このユーザーをメンバーリストに追加する」にチェックマークを入れて「OK」をクリックしてください。あるいは、相手に自分を登録して欲しく無い場合は、「オンライン状態を公開せず、連絡も禁止する」にして「OK」をクリックすれば、相手には登録されません。
■ 登録したメンバーをビデオチャットに誘ってみましょう
さて、メンバーの登録が終わったら、メンバーをビデオチャットに誘ってみましょう。ただし、ビデオチャットができるのは、登録したメンバーの中で、その時オンラインとなっているメンバーだけとなります。
まず、オンライン状態のメンバーの表示名を右クリックします。すると、どんな方法でこのメンバーと連絡を取りたいのかの選択をするメニューが出てきますので、その中の「音声/ビデオ」にマウスを移動させると、更にメニューが現れますので、その中にある「ビデオ会話の開始」をクリックしてください。これで貴方は相手をビデオチャットに『招待』したことになり、相手にその旨、通知が届きます。あとは、相手からの『承諾』を待つのみです。
相手が貴方からの招待を承諾すると、画面に相手の顔が映し出され、相手にも貴方の顔が表示されるということになります。事実上、これでテレビ電話がつながったという訳です。あとは、カメラを見ながらマイクに向かって話すだけです。普通の電話とはちょっと違った感覚の会話を味わえることと思います。また、同時に文字による会話もできるので、もし、周りの人に聞かれたくない話がしたい時などは、会話ではなく文字で内容を伝えることも可能です。
さて、今回は、テレビ電話のような”ビデオチャット”について簡単に説明してきましたが、どうですか?楽しそうでしょ。例えば、日本にいるおじいちゃん、おばあちゃんとこちらにいるお孫さんがビデオチャットで顔を見ながら会話ができたら、きっと双方とも大喜びですよね。しかも、国際電話料金なしですから。
みなさんも是非一度試してみてください。
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記事提供者
| 名前 | 斎藤 浩 (Hiroshi Saito) |
|---|---|
| 連絡先 | 604-274-0134 |
| プロフィール | 1980年バンクーバーに移住、神奈川県出身。 Nihon System Workshop代表。MCP, MCSA, MCSE, MCDBA, CCNA, A+, Network+などの資格を持つCertified Technicianとして、ウィンドウズ系PC専門のトラブル処理、ネットワーク構築などを主な業務としている。 一般ユーザーにウィルスやスパイウェア対策の重要性を理解してもらうため講習会なども開いている。今後は、ユーザーとのネットワークを広げ、誰もが気楽に相談できるコンピューターの『町医者』、そんな存在になれたら…と願っている。 |
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