「教えて!コンピューター」 ウェブページの印刷方法編
2005年4月11日 斎藤 浩 (Hiroshi Saito)
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ウェブページを印刷しようとしたら、右端が5文字ほど切れてしまったり、背景が印刷されなかったりして、どうもうまく印刷できません。これって、うまく印刷できないものなのでしょうか?
実は、先日『コンピューターの基礎知識編』の読者投稿ページでも同じような質問をいただきました。そこではスペースの関係上、あまり詳しくお答えすることができませんでしたし、また、他にもこの件でお悩みの方がいらっしゃるようなので、今回、あえてこの質問を取り上げることにしました。
ウェブサイトを閲覧していて気に入ったホームページを見つけたときなどに、折角なのでプリントして保存しておこうとそのページを印刷しても、右端が切れてしまったり、背景が印刷されなかったりして、うまく印刷できなかったという経験をした方も多いことと思います。
また、ページの最下部の1~2行がきちんと印刷されていないとか、画面の最上部や左右にある広告やメニューは印刷したくないなどと感じたこともあるかと思います。
今回は、そんな問題を解消し、ウェブページをうまく印刷できる方法を紹介しましょう。
■ プリンターのペーパーサイズの設定は、大丈夫ですか?
まず、初めに気を付けておかなければならないのは、使用しているプリンタのペーパーサイズの設定です。
通常、プリンタを購入した際、ペーパーサイズの設定は、初期設定の状態でA4が選択されているのが一般的です。更に、プリント用紙に関しては、日本で売られているプリンタ用の紙のサイズは、A4(210×297mm)サイズが主ですが、こちらでは、Letter (8.5×11in、216×279mm)サイズが主流となっています。
紙の大きさを比較してみると分かると思いますが、A4サイズのほうがLetterサイズより若干縦長です。もうお分かりですね。ページの最下部の1~2行がきちんと印刷されないのは、これが原因です。つまり、プリンタは設定されたとおりA4サイズ用に印刷をしようとするのですが、プリンタに用意されている紙のサイズがLetterサイズのため一番下の部分が切れてしまうということです。
ただ、この問題は、ページ設定で上下の余白の幅を変えることによって解決する場合もありますが、ペーパーサイズの設定を変更するほうが確実に解消できることと思います。
では、実際にプリンタのペーパーサイズの設定を変えてみましょう。ここでは、Windows 2000およびWindows XPを例にとって説明します。
まず、[スタート]→[設定]→[プリンタ](XPの場合は、[スタート]→[プリンタとFAX]または、[スタート]→[コントロールパネル]→[プリンタとFAX])をクリックします。出てきた「プリンタ」の画面から通常使用しているプリンタ(プリンタの名前)のアイコンを右クリックし、現れたメニューからプロパティをクリックすると、「(プリンタの名前)のプロパティ」の画面が表示されます。【全般】タブの下のほうにある[印刷設定]をクリックすると、「(プリンタの名前)印刷設定」の画面が表示されます。【Setup】のタブの中で、[Paper Settings]欄内にある〈Paper Size〉を探し、ドロップダウンリスト(▼マークをクリック)の中から《Letter(8.5×11in)》を選択したら、[適用]→[OK]をクリックして「(プリンタの名前)印刷設定」の画面を閉じ、更に[OK]をクリックして「(プリンタの名前)のプロパティ」の画面も閉じます。最後にプリンタのウィンドウを閉じて設定は完了です。これでペーパーサイズの設定は、Letterサイズとなりました。
なお、プリンタのメーカーによって設定方法が多少異なる場合があります。その際は、プリンタのマニュアルを参照するか、メーカーのウェブサイトを利用するなどして、設定方法を確認してください。
■ IE(インターネットエクスプローラー)のバージョン情報の確認
今回は、IE(インターネットエクスプローラー)をウェブブラウザ(Web Browser・・・ウェブページを閲覧するためのアプリケーションソフト)として使用している場合のウェブページの印刷方法を説明しますので、ここでIEのバージョンを確認しておきましょう。
まず、インターネットにアクセスし、ウェブページを開いてください。つまり、IEを起動させるということです。例えば、このページを読んでいる皆さんは、『教えて!コンピューター』のホームページをご覧になっている訳ですから、すでにIEは起動しているということになります。次に、画面のメニューバーにある[ヘルプ]をクリックし、[バージョン情報]をクリックすると、「Internet Explorerのバージョン情報」の画面が現れます。その中に表記されているVersionを覚えておくか、書きとめるかしてください。
例)Version: 6.0.2800.1106
この例の場合は、バージョンが6.0、つまり、IE6.0ということになります。もし、インターネットエクスプローラーのバージョンが5.5(IE5.5)以降なら「印刷プレビュー」という便利な機能がついているので、印刷を実行する前に印刷したいページの状況を確認することができます。
では、試しにやってみましょう。いまご覧になっているこの画面で、メニューバーの[ファイル]をクリックし、その中の[印刷プレビュー]をクリックすると「印刷プレビュー」の画面が現れます。ここで表示されている画面は、実際にこのページを印刷しようとしたときに、用紙に印刷されるものがそのまま表示されています。どうですか、おそらく右端が切れてしまっているものが表示されているのではないでしょうか。このように、「印刷プレビュー」を使うと事前に印刷の具合を確認できるので非常に便利です。
■ 右端が切れないように印刷するには…
いま、「印刷プレビュー」で見たように、右端が切れてしまった状態の場合は、ページの設定を調節すれば、うまく印刷できるようになります。
設定の方法は、まずIEを起動させ印刷したいウェブページを開きます。メニューバーの[ファイル]をクリックし、その中の[ページ設定]をクリックすると、「ページ設定」の画面が出てきます。右下のほうに《余白》という欄がありますので、その中の「右」と「左」、そして「上」と「下」の部分に書かれた数字を小さくすると、印刷する紙の余白部分の幅が狭くなります。[OK]をクリックして「ページ設定」の画面を閉じて設定は完了です。
また、「印刷プレビュー」の画面でもこの作業をすることができます。左の上部にある[印刷]ボタンのすぐ右隣に《紙と歯車》が描かれたようなアイコンがあります。そこにマウスをもっていくと、[ページの設定]と案内が出てきます。このアイコンをクリックしても「ページ設定」の画面が表示されます。
では、試しに設定を変えてみましょう。先ほど見た「印刷プレビュー」の画面で「ページの設定」のアイコンをクリックし、出て来た「ページ設定」の画面の《余白》欄で「右」と「左」の部分の数字を0(ゼロ)に書き換えて見ましょう。書き換え終わったら必ず[OK]をクリックして「ページ設定」の画面を閉じてください。さて、再度「印刷プレビュー」で確認してみましょう。どうですか、今度は、右端が切れずにきちんとページが表示されているのではないでしょうか。
また、プレビューの表示が少し小さくて見にくいようでしたら、メニューバーの[ヘルプ]ボタンの左横に、何パーセントの状態で表示されているか数字が出ています。通常は75%で表示されますので、その数字を100%に変えてみてください。これで状態の確認もしやすくなったのではないでしょうか。
ここで、プレビューで表示された結果に満足であれば、[印刷]ボタンをクリックすると、通常の印刷の手順に入り、印刷ができます。
なお、もし設定変更時に細かい数字調節が面倒なら、いっそのこと余白部分の数字をすべてゼロにしてみましょう。こうすると紙に最大限印刷できるように余白の数字を自動的に設定してくれます。
さて、ウェブページの右端を切らずにうまく印刷できるようになった訳ですが、今度は、広告やそのサイトのメニューなどの余分な部分は一緒に印刷したくないと思っているかたのために、ウェブページの必要な部分だけを印刷する方法を説明しましょう。
■ ウェブページの必要な部分だけを印刷するには…
ウェブページを印刷したときに、そのページ内にある広告なども含め、すべてが印刷されてしまうと、どうもインクの無駄遣いをしているようだと感じたことはありませんか。特に、広告などはカラーで表示されている場合が多いので、高価なカラーインクを必要のない広告に使ってしまうのは、もったいないような気もします。また、印刷して保存しておきたいのは一部分だけなのに、必要のないページも一緒に、しかも何ページも無駄に印刷されてしまったという経験をしたかたも多いのではないでしょうか。ではここで、ウェブページの必要な部分だけを選択し、印刷する方法を紹介します。
まず、印刷したい部分を選択する作業をおこないます。このとき、画面上で印刷したい部分を囲む四角形をイメージしてください。そのイメージした四角形の左上の隅にマウスポインターをもっていき、マウス左ボタンを押します。更に、マウスのボタンを押したままマウスポインターをイメージした四角形の右下の隅に移動(ドラッグ)させます。このとき、画面上ではマウスの動きに応じて文字や写真などがハイライトされていきます。そして、印刷したい部分がすべて選択されたら、マウスのボタンから指を放しましょう。
もし、印刷したい部分がこのページのように文章だけの場合は、印刷したい部分のはじめの文字にマウスポインターを持って行き、そこでマウスボタンを押し、ボタンを押したまま印刷したい部分の最後の文字までドラッグし、マウスボタンから指を放します。そると印刷したい部分がハイライトされます。
次に、メニューバーの[ファイル]をクリックし、[印刷]をクリックすると、「印刷」の画面が現れます。【全般】のタブの中ほどに〈ページ範囲〉の欄がありますので、《選択した部分》のラジオボタンをオンにしてください。最後に、画面の最下部にある[適応]をクリックし、[印刷]をクリックすると選択した部分だけ印刷することができます。
残念ながら、選択した部分だけを印刷する場合は、先ほど紹介した「印刷のプレビュー」の機能は使用できません。ただ、プリンタによっては付属のソ\フトでプレビューを表示してくれる場合もありますので、それに関してはプリンタの説明書を参照してください。
さて、ウェブページの中には、背景にきれいな写真を使っていたり、すてきなデザインのバックグランドを使用していたりするところもありますが、そういったページを印刷しようとすると背景がうまく印刷されない場合があります。いったい、どうしてだろう?と思ったかたもいると思いますので、最後に、背景も一緒に印刷する方法を説明しましょう。
■ 背景も含めてページを印刷するには…
常時、写真を背景に使用したウェブページや凝ったデザインを背景に使ったウェブページばかり印刷していると、印刷にも非常に時間がかかってしまいますし、何といってもインクの消費量が異常に多くなってしまいます。そこで、通常IE(インターネットエクスプローラー)では、こういったインクや時間の無駄な浪費を防ぐために、初期設定の状態では背景の色とイメージは印刷しないという設定になっているのです。ということは、もし、すてきなウェブページを見つけた際、それを画面で見ている状態と同じように背景も含めて印刷して保存しておきたいというときは、それが印刷できるように設定を変更しなくてはなりません。
では、実際に設定を変更してみましょう。ここでは、インターネットオプションの設定を変更します。ご覧になっているページのメニューバーの[ツール]をクリックし、出て来たメニューの中から[インターネットオプション]をクリックします。すると、「インターネットオプション」の画面が表示されますので、右上のほうにある[詳細設定]のタブをクリックしてください。〈設定〉の項目リストの最後のほうにスクロールダウンしていくと「印刷」のカテゴリーがありますので、そこにある「背景の色とイメージを印刷する」のチェックボックスにチェックマークを入れてください。後は、[適用]→[OK]をクリックして設定は完了です。
ただし、あまり背景も含めて印刷する必要が無い場合は、普段はこの「背景の色とイメージを印刷する」のチェックマークを外しておき、その都度、必要に応じてチェックマークを入れて印刷するというようにしたほうが良いかと思います。チェックを入れたままにしておくと、インクの使用量も急激に増えるので注意しましょう。
また、これは余談になりますが、ウェブページによっては、「フレーム」と呼ばれるウェブページを作るパーツをいくつか組み合わせて作られたページだったり、フラッシュなどの動く画面が組み込まれていたりするところも多数あります。このような場合は、ページの一部分しか印刷されなかったり、またはそれとは逆に、ページの一部分がきちんと印刷されなかったりすることもあります。
さて、今回は、ウェブページをうまく印刷する方法を説明してきましたが、個人的には、『必要な部分だけを選択して印刷する』という方法が、インクや用紙、そして印刷時間も節約できるという点もふまえ、一番効率的な方法なのではないかと思っています。ただ、この『必要な部分だけを選択する』というマウスの操作は、コツをつかんでしまえば意外と簡単な操作なのですが、感じをつかむまでちょっと時間が必要かも知れません。皆さんも、一度、試してみてください。
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記事提供者
| 名前 | 斎藤 浩 (Hiroshi Saito) |
|---|---|
| 連絡先 | 604-274-0134 |
| プロフィール | 1980年バンクーバーに移住、神奈川県出身。 Nihon System Workshop代表。MCP, MCSA, MCSE, MCDBA, CCNA, A+, Network+などの資格を持つCertified Technicianとして、ウィンドウズ系PC専門のトラブル処理、ネットワーク構築などを主な業務としている。 一般ユーザーにウィルスやスパイウェア対策の重要性を理解してもらうため講習会なども開いている。今後は、ユーザーとのネットワークを広げ、誰もが気楽に相談できるコンピューターの『町医者』、そんな存在になれたら…と願っている。 |

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