環境企業団を日本へ <JETRO便り Vol. 5>
2004年11月30日 中島 淳一 (Junichi Nakajima)
カナダは環境技術の開発に大変熱心です。自然に恵まれ、自然とともに生きることの大切さを十分に理解しているからでしょう。日本は狭い国土に多くの人が暮らしており状況は異なりますが、環境技術の必要性はカナダにも増して高いです。そこで当事務所では、今年の重点事業として、バンクーバーの環境技術企業団の訪日に取り組みました。
今年の3月末から4月はじめに、バンクーバーのコンベンション・センターで「Globe2004」 という国際的な環境技術の見本市がありました。オタワからはマーティン首相が訪れ、カナダの新しい水素エネルギー・プロジェクトの発表もありました。
ジェトロが見本市会場内にブース(「ジェトロ・コーナー」)を出したところ、日本に関心のある多くの地元企業が立ち寄り、会社名とコンタクト先に関する情報を残していきました。その中から、日本にはない有望な技術をもちながらも、未だに日本とのビジネスを行っていない企業を選定し、ジェトロとして支援をすることにしました。
具体的には、ジェトロのシニア・トレード・アドバイザー(ジェトロ便り第3号参照)が企業を訪れ、ジェトロの月刊誌「対日ビジネス最前線」への掲載と、11月23日~26日まで日本の幕張メッセで開かれた国際環境技術見本市「ジェトロ環境展」への出展を勧誘しました。カナダの企業にとって、大きな市場である日本への製品輸出や技術移転は魅力的ですが、言葉・文化の壁もあり躊躇しがちです。当事務所では、BC州先端技術協会(Leading Edge BC)とも協力して粘り強く勧誘活動を続けました。
その結果、BC州先端技術協会のほか、水や土壌の廃棄物処理の最新技術、新エネルギーとなる水素の製造技術などをもつ9社が日本で開かれた「ジェトロ環境展」への参加を決断しました。9社1機関という参加規模は、米国をも超え、世界にカナダの技術をアピールする最良の機会となりました。約8万人の見本市来場者の多くが、カナダ・コーナーを訪れ、まずは大成功と言えます。
しかし、実際には、これから日本の代理店あるいは輸出先、提携先を決めるための具体的な商談を進めていきます。基本的には、企業自身の努力と判断が問われる場面ですが、ジェトロとしても情報提供などのサポートを行うつもりです。
カナダの企業関係者の多くにとって今回が初めての訪日でしたが、大勢で行ったためか六本木で結構楽しく遊べたとかで、再度の訪日を熱望している方もいらっしゃるようです。日本でのビジネスへの意気込みが違ってきただけでも、訪日を勧誘した甲斐があったと思っています。
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記事提供者
| 名前 | 中島 淳一 (Junichi Nakajima) |
|---|---|
| 連絡先 | 604-684-4174 |
| プロフィール | ジェトロ・バンクーバー事務所長 1962年生。神奈川県出身。85年東京大学工学部卒、95年ハーバード大行政大学院卒。 85年大蔵省入省後、古川税務署長、金融担当大臣秘書官、金融庁保険企画室長等を歴任。2003年7月ジェトロ・バンクーバー事務所長。妻、2男とともに現在バンクーバー市内に在住、趣味スキー。 |

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