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カナダの自然を感じたい ~ミネカダ・レイク~

2005年4月5日  永野 晴子 (Haruko Nagano)  

ミネカダ・レイク ~春風に誘われて~

4月4日 そろそろ新芽が出て輝き出す森を訪ねてミネカダ・レイクMinnekhada Lakeへ歩きに行った。ここはバンクーバーの東郊外ポート・コキットラム市に位置するリージョナル・パークRegional Parkだ。住宅街の近くにありながら、鬱蒼とした森に包まれた水鳥の遊ぶ湖があり、小高い丘からは広々とした景色が楽しめ、短時間でありながら結構充実した歩きが楽しめる。夏の本格的なハイキングの前の足慣らしには持ってこいの場所で、気合をいれずに歩けるのが嬉しい。

今日は久しぶりに晴れの予報だが、あいにくの月曜とあってハイキングパートナーが見つからない。仕方ないので一人、ハイキングのあとにピット・リバーPitt River沿いのサイクリングも楽しむ予定で、車に自転車を積み込んで出発。

駐車場から歩き出すと森はウキウキしたくなるような春の息吹でいっぱいだ。足元には頭をクルクルと丸めたシダの芽が顔を出し、ぐんぐん伸びる気配。ワラビもちょうど食べ頃といえるのがちらほらと目に入る。メドウ・トレイルMeadow Trailと名づけれた道をたどって公園の中核を成す湖に出る。湖というより、池と呼びたいような広さで、土手によって二分され、南側をローワー・マーシュLower Marsh、北側をアッパー・マーシュUpper Marshと呼んでいる。ここから土手を渡ってハイ・ノールHigh Knollを目指すのだが、この季節はちょっと寄り道することに決めている。

ログ・ウォークLog Walkと呼ばれる道を西に向かうこと3分。木の根を利用した橋が湿地に横たわっている場所に出る。湿地には水芭蕉の仲間のスカンク・キャベツが愛らしい姿で咲いている。日本では白い姿で知られるが、カナダのは鮮やかな黄色。独特の匂いをもつところからスカンクの名前が付けられてしまった。咲き出したばかりの姿はなかなかキュート。カナダの場合、この後、ぐんぐん成長して巨大化してしまい、マンモス・スカンクに変身するのが常。

先ほどの湖畔に戻り土手を歩いて小山を越えるとハイ・ノールとロー・ノールの分岐に出る。この分岐から前者まで約30分。後者は約15 分。時間のないときや小さな子供連れなら、後者がほどよい距離だ。サインに従って橋を渡り、ハイ・ノールの道に入る。昼なお暗い苔むした森の中を徐々に高度を上げていく。やがて分岐が現れ、右手に進むと斜度がきつくなる。ちょっと息が切れるが、さほどの登りではない。間もなく南側の展望が開けると、そこがハイ・ノール頂上。足元には湖が箱庭のように広がり、ピット・リバーやポート・コキットラムの街が遠望できる。南向きのこの場所は陽あたりが良く、のんびりできる。土日には多くの人が登ってくるが、今日は運良くあと1組カップルがいるだけだ。汗ばむような春の日を満喫したあと、ゆっくりと下山した。

■■■■■ データ ■■■■■
ミネカダ・レイクへの行き方:ローヒードLougheed Highway からコースト・メリディアン・ロードCoast Meridian Roadを北上、 2.5km行ったアペル・ロードApel Roadを右折したら、最初のストップサインを右折し、ヴィクトリア・ドライブVictoria Driveを東へ、公園へのサインに従い左折してクエリー・ロードQuary Roadを直進。未舗装の道になると間もなく右手に駐車場がある。
距離と歩行時間: 駐車場からハイ・ノールへは約5km、所要約2時間、ロー・ノールへや約3km、所要約1時間。ハイ・ノールからの帰りは、途中まで元来た道を戻り、ロー・ノール経由で湖の南側をぐるりと回って駐車場へ戻れば1周コースになる。
難易度: 難しい場所は特になく、初級者向け。途中、岩やぬかるみで滑りやすい部分もあるので、足元には気をつけて。分岐にはサインや地図が設置されているが、正規ルートでない踏み跡もあるので、駐車場の案内板のところにある地図をもらい、歩きたい。

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記事提供者

名前永野 晴子 (Haruko Nagano)
連絡先 Eメール
プロフィールACMG(カナダ山岳ガイド協会)公認ハイキングガイド。 Mountain Parks Heritage Interpretation Association公認ガイド。
東京世田谷生まれ。成蹊大学文学部文化学科卒業。在学中はワンダーフォーゲル部に籍をおく。卒業後、登山・ハイキング、旅行関係の本を編集するたかね書房に入社。90年退社し、ワーキングホリディ・ビザにてカナダを訪れる。自然の美しさに魅せられ、92年移民となる。
現在ニューウエストミンスター在住。フリーのライターとして旅行ガイドブックの取材執筆をするかたわら、夏はハイキングガイドとしてカナダの山をガイドする。著書に山と溪谷社発行「カナディアンロッキー・ハイキング案内」がある。
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