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BC州を遡上するサケの数が減少、政府は原因を調査中

2008年5月30日  ICASスタッフ  

カナダ漁業海洋省の専門家チームはメルルーサなど他種が増殖している一方で、なぜカナダの太平洋サケが姿を消しているのか、またサケの遡上予測が困難になった原因を究明するため、バンクーバー島東海岸に位置するジョージア海峡で、5年にわたる調査を行っている。以前は放流されたサケの数から、数年後に母川回帰する数をかなり正確に予測できたが、今では、回帰数を予測する上で、水温、プランクトンの量などの海況が重要な要因として考慮する必要があり、予測方法はかなり複雑になっている。 サケの生態は非常に複雑だ。アメリカ西海岸でサケの遡上が全く見られなくなったのに比べれば、BC州の状況はわずかにましである。しかし一方で、アラスカやロシア、日本などの北太平洋では、これまでにないほど多くのサケが遡上している。漁業海洋省は、遡上数の変化の原因は、サケが数ヶ月間の幼魚期を過ごす沿岸水域にあるかもしれないとする。例えば、BC州の南西海岸には、カラフトマス、サケ、ベニザケ、キングサーモン、ギンザケなど主要な5種の太平洋サケがいるが、どの種もプランクトンを餌とし、ジョージア海峡で生まれてから最初の1年を過ごす。専門家は、水温が1℃上昇すると、キングサーモンやギンザケなど、降海時期が遅いサケの食物供給が減るという仮説を検証中である。食物供給が減ると、これらの種が成長して、最初の冬を越すのは難しくなるとみられている。「極端に言えば、気候変動つまり地球温暖化が、ある意味ギンザケを食糧難にしているのです」とする声もある。5年間の調査が、サケの遡上パターンをより深く理解することを期待しているが、気候変動によりカナダ名産のサケが減っているのだとすれば、何か打つ手はあるかという問いが残る。

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